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rena's world story★a.n.r.r.y
第3章 打ち合わせ
……心臓のド真ん中に入ってしまった。
この人、私の想像以上にモテるんだろうなぁ……
「他は? なんかある?」
「い、いえ……」
「じゃあ二次会の話に戻すわ。
……あー、そういやセキュリティ……」
余韻を残さず、一瞬で話を切り替えると
瀬名さんはいつものポーカーフェイスに戻った。
「恐れんなって言った手前、アレだけど。
当日、SP付けようかと思って」
「……え?」
「Security Police.警備」
「!?」
「店の連中だけだと危ねぇし。
まぁ、後輩にやらせるって手もあるか」
……け、警備って……
「……な、なんの、為にですか?」
「進行妨害阻止の為」
「えっ!?」
「ストーカー対策だよ」
思わず身を乗り出した私に、瀬名さんは淡々と続ける。
「身を固める蓮を奪いに
乗り込んでくる女達がいそうだから」
「~~~!!」
「式場はちゃんとしてるから問題ねぇけど、このフロアは他にも店があるだろ。
ゲストの数も多いから、集団で紛れ込まれたらアウトだし」
「………っ」
「念には念を、ってことで」