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rena's world story★a.n.r.r.y
第18章 月灯りの下で
……ワザとなの?
その理由を聞いて、ますます私が暴走するって分からないの?
「……優しくしなくていい。
てゆーか、いつも優しくないじゃない」
「お前なぁ、俺は毎回かなり抑えてるぜ?
スレスレのところで自分と戦ってる」
「………?」
「欲望のままヤると
お前の体、壊しちまいそうだから」
……えっ!?///
「蘭」
腰に回された葵の腕に、ぐいっと引き寄せられる。
葵が顎で示した前方に視線を移すと、うっすらと乗船場の桟橋が見えてきた。
「あと10分で、終わりにできそうもねぇし
ここには令嬢も姫宮達もいる」
「………!」
「お前の啼く顔は誰にも見せたくない。
だから、もう一度言うけどここじゃ出来ない」
超絶な色気で、意識が朦朧としてきそうで
ぎゅっとその肩にしがみ付くと……
「~~! あ……っ」
スリットの入ったワンピースの裾を、葵の手が少しだけ捲った。
「……俺だって、欲しくて欲しくて堪んねぇんだよ」
ゾクリとする、低い声。
もう片方の手が、私の腰に爪を立てた。
「今夜は抑えない。
蘭が泣いてもやめない」
「………っ」
「全部、注ぎ込むから」