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第19章 唇に媚薬 ‐ deep love -

「～～あっ、……んっ」


誘導された自分の指が、下着の中に入ったと同時に
耳を塞ぎたくなるような水音が響いた。


「……っ う……嫌…」

「……すげ…」

「ん、ん、……っ」

「蘭、濡れすぎ」


腕から離れた右手で、さらに私の足が広げられていく。
濡れすぎと言った葵が触ってないのに分かるのは、じゅぷりと卑猥な音が止まらないから。


「ちゃんと動かして」

「ん、あ、やぁ……っ」

「俺しか見てねぇじゃん。
もっと開放しろよ」

「………っ」

「蘭」


耳元で囁かれて、イヤイヤと首を振るけど
私の手だけは意思とは異なり、勝手に奥へと進んでいってしまう。


「あ、ん、葵……っ」

「……は……超エロ……」

「ん、ん……っ きもちぃ…」

「気持ちいい？」

「……うん…っ」


遠慮がちに摩っていた指で、さらに強く蕾を押し潰すと
それだけでびくびくと全身が揺れて止まらない。

……自分でしたこと、もちろんある。
だけどこんなに狂うほどの快感はハジメテで


……何よりも


「蘭、可愛い」

「………っ」

「……すっげー興奮する」


葵の声と吐息が……私を絶頂へと導いていく。