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rena's world story★a.n.r.r.y
第20章 おまけのSS① *★* ジャックのSOS
「待て、説明しろ」
明らかにワクワクしてる美和が離れようとしたから、ぐっとその腕を掴んで引き止める。
「お前、テラス席で何したいわけ?」
「あれ? ヒメと同じでしょ?」
「……俺のしたいことは、外じゃ出来ねぇんだけど」
「え? 私のしたいことは逆に中じゃ出来ない」
……はぁ!?
「ねぇヒメ、先にここで “ 練習 ” してみようよ」
「………!」
「わぁ、ドキドキしてきた……!」
興奮した美和が、なぜかデッキの手摺に手を掛けた。
さっきの甘い雰囲気を忘れたように、その瞳がこれでもかってくらい輝いている。
……唖然とする俺の脳裏に、なぜか現れた早坂の姿。
この半端ねぇデジャブ感……まさか……
「さぁジャック、後ろから支えて♡」
「~~~!!」
「ローズ・ヒメミヤ、今から空を飛びまーす…」
「危ねぇっつーの!!」
柵に足をかけた美和の襟首を、慌てて後ろから引っ張った。
~~何やってんだこのバカ!!
単なる酔っ払いじゃねぇか!!
「〜〜ざけんなアホ!
お前まで病みレベルの妄想繰り広げてんじゃねぇよ!」
「ふざけてないもん。本気だもん」
「尚更危ねぇよ!」
「だから支えてって言ってるでしょ」
~~そうじゃねぇよ!
話噛みあわねぇし……って、いや待て待て
顔がキラキラしてんだけど!!