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rena's world story★a.n.r.r.y
第21章 おまけのSS② *★* 嫉妬×嫉妬
モヤモヤと奥底から湧き上がる黒い感情。
その正体に気付いてしまった俺とヒメの心が通じ合った、その時
「蓮くん蓮くん!♪」
もう楽しくって仕方ないですオーラを放出させて
目から金粉を振りまくユーリが俺を連呼した。
「見ろよ瀬名のカバンの中!
厄除けの神札入ってんだぜ!?」
「………」
「超ウケるんですけど~~!
怖ぇぇ~~でもウケる~~」
知ってます。
それを見つけた瞬間に立ち合ったのが俺だから知ってます。
腹を抱えてゲラゲラ笑うユーリに、教えてやろうと身を乗り出すと
「ユーリ、てめぇ調子に乗るなよ」
眉を動かしたヒメがゆっくりと立ち上がった。
「俺はな、この前こいつと買い物に行ったんだよ。
てめぇより先に出会ってるわけ」
「あ、そうなの? 良かったね〜♪」
「葵はそーいう軽いノリを好まねぇの。
だから今すぐその場所俺と交換しろ…」
「ヒメ、ちょっと待て」
思わず口を挟んだ俺も、ヒメに続いて席を立つ。
「さっきから気になってたんだけど、その呼び方何?」
「は? 呼び方?」
「なんでお前だけ葵って呼ぶんだよ、許可取ったのか?」
「れ、蓮、その発言は痛い…」
「許可なんて無くても俺と葵はそーいう仲になったんだよ。
残念だったな! ざまあみろ!」
「ヒ、ヒメ……」