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rena's world story★a.n.r.r.y
第21章 おまけのSS② *★* 嫉妬×嫉妬
「おまえら、マジでうるさい」
「………!」
「つーかぶっちゃけ気持ち悪い」
次々と空いていくボトルを片付けに来た、女性店員の後ろから
一部始終を見ていたヤスが無表情で溜息をついた。
「ただでさえ目立って仕方ないっていうのに。
蓮、お前まで何やってんだよ」
「……分かってるんだけど
この状況がカオス過ぎて、何が何だか俺も……」
「どうすりゃ落ち着いて飲んでくれるわけ?」
「……何か別の話題にでも変えてくれれば……」
酒が回って半ば放心状態で答えた俺。
この意味不明な空気を消す程の話なんて思いつかないけど……
「別の話題ねぇ……
……あ、そうだ」
暫し考えていたヤスが、何かを思いついたらしく
自分のポケットに手を入れながら、俺達の真ん中へと近寄ってきた。
「ほら、君達。注目」
「………!」
「これを見て気を取り直せ」
ヤスが取り出したのは携帯電話。
全員の前に腕を伸ばして、披露したその画面には……
「~~~!!!」
「タイタ○ック再現……マジか……!」
「ぎゃっはっはジャ~~ック!
ジャックだったのお前!」
「姫宮、お前……
俺が見ていない隙に船首で……船首、で……っ」
「良かったな、ヒメ。
瀬名が爆笑してるぜ…」
「~~嬉しくねぇよバカ野郎!!
つーか、な、何でこの写真をヤスが持って…」
「転送転送! 待ち受けにするから今すぐ送って!」
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