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rena's world story★a.n.r.r.y
第22章 作者自己満企画 *★* one scene love

side…★…ヒメ
初夏の風が心地よく吹き抜ける昼下がり。
「~~素敵!素敵すぎる!」
「………!」
「やっぱり何度観てもかっこいい…っ♡」
ソファの上に仰向けになって眠っていた俺は
後頭部をガタガタと突き上げてくる振動と、甲高い声で目が覚めた。
……人が気持ちよく昼寝してるっつーのに、さっきから……
「美和、痛ぇしウルサイ。足動かすな」
「ねぇヒメ、やっぱり○○君はこのドラマが1番だよね♡
笑顔キラッキラ!」
「………」
「歌も上手で演技も出来るなんて凄すぎ!
あ、なんとなくユーリくんに似てない!?♪」
ハイテンションでリモコンを握ったまま、テレビ画面に釘付けの美和。
その膝の上に頭を乗せたまま、同じ方向に視線を移すと
今をトキメク、歌って踊れるアイドルグループの少年が映っていた。
……ケッ、何がキラキラだよ。
愛想笑いバレバレじゃねぇか。
「こんなクソガキより、ユーリの方が断然いい男だと思うね俺は…」
「いいなぁ、本物見たいなぁ。
眩しくて直視できないよきっと!」
「………」
「~~あ!
そうだ私ね、高校生の時本物の七瀬隼人に会ったことあるんだよ!
アンナと2人で鼻血吹き出そうだった!」
「………」
「も~~神! 超かっこよかったんだよ~~♡」

