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rena's world story★a.n.r.r.y
第22章 作者自己満企画 *★* one scene love

歌が上手な彼の綺麗な声は、振り向かなくてもすぐに分かる。
……だけど
名前呼びといいお前って言い方といい、なんだかいつもと様子が……
「 “ 私の男はてめぇらよりかっこいいし、楽しいに決まってる ”
なんで言い返してやらねぇんだよ」
「………!!」
「それとも何?
俺よりこいつらの方がいいってこと?」
小型旅客機では、ビジネスクラスに匹敵するプレミアムシート。
さりげなく搭乗券をチラつかせながら、姫宮さんが私の左隣りに腰掛けた。
……オシャレすぎて、眩しくて目が眩む。
彼らと同じラフィアの帽子をかぶって、柄シャツを着てるのに
こうも違って見えてしまうのは何故だろう。
私と同様、すぐ目の前に立った3人が一瞬で固まってしまった。
「……あ、あの姫宮さ…」
「蓮だろ、俺の名前は。
なに照れてんの?」
「……???///」
「いつも通り呼べよ、瑠璃」
ソファの背もたれに、ブレスレットが巻かれた腕を回して
足を組んだ姫宮さんがじっと私を見つめてくる。
ま、ままま待って…っ///
そ、そんな美しい大きな瞳で見つめられたら心臓が……
……と、その時
「 “ 瑠璃 ” 」
私の右側から、更に低い色気ある声。
「ホノルルついたら、まずはホテル直行。
“ 今回は ” ハレ○ラニだから近いぜ」
「………!」
「泊まるのは1泊だけど、夏輝が迎えの車も全部手配してる。
瑠璃は何もしなくていいから」
………ん?

