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rena's world story★a.n.r.r.y
第22章 作者自己満企画 *★* one scene love

「……ヒメ、瀬名。
なにやってんだてめぇら……」
蓮の目からいつもの優しさが消えている。
外はこんなにも明るく快晴なのに、どこからか雷雲が集まってくる気配が……
「れ、蓮、あのね…」
「~~手と腕!!」
「………!!」
「離せよバカ野郎!!」
両サイドの2人がパッと私から離れると
口から火を吹く勢いで、蓮が私の体を引っ張り上げた。
……し、心臓が……っ
「つーか今何つった!?
人の女を呼び捨てしてんじゃねぇよボケ!!」
「れ、蓮…」
「何1人で怒ってんだか」
対照的な態度でそう答えたのは、いつものクールに戻った瀬名さん。
反対側で姫宮さんも大きく頷いている。
「演技に決まってんだろ」
「~~どんだけ迫真の演技披露してんだ…」
「出遅れたお前の代わりにナンパ野郎を追い払ったんですけど?
一言御礼くらいできねぇの…」
「衝撃すぎて動けなかったんだよ!」
「わ~情けねぇ~」
「うるせぇ! こっから別行動だ!」
……蓮、完全にいつもの人格を失ってる……
〜〜か、可愛い
子供みたい///
ぐいぐい引っ張られてその場から離れる寸前に
また後でな、と、姫宮さんと瀬名さんが笑いながら手を振る姿が見えた。
「……蓮?///」
綿麻素材の白Tシャツから伸びる、引き締まった腕。
大きな手を握り返しながら呼び掛けると
「あーもーすっげー心配」
「………!」
「俺から離れんなよ瑠璃、絶対」
「………っ///」
「絶対ダメだから! お前は俺のなんだよ!」
「〜〜〜!!///」
これから始まる、仲間との海外旅行。
少年のように顔を真っ赤にする彼を見て、私のウキウキ感は既に最高潮に達してしまった。
one scene love【r】…★… END♥

