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第24章 (中断) 好きになってしまいました

「～～アウト…」

「「アウトだろ！！」」


俺の勢いを完全に上回って
ゴウッと炎を燃やした２人が、同時に立ち上がった。


「酒に弱いとか、どのツラ下げて言ってんだか！
昨日あんた達２人だけで何杯飲んだと思ってんの！」

「記憶飛ばしてる奴が、こんな嬉しそうに笑えるか！！」


ヒカルがヒメの前髪を鷲掴みにして
夏輝が蓮のネクタイを掴んで引っ張り上げる。

……って、いやいや君達。
いい大人になった、アラサーの君達。
何もそこまでしなくても……


「なによこの手は！！
彼氏気取りもいいとこよ！！」

「……すみません」

「なんだこの腕は！！
てめぇらの女にバラしてもいいんだな！！」

「……それだけはヤメテ」


……大学時代、神と崇められたカリスマの２人が
あろうことか同級生の前で、顔面蒼白で正座をしている。

酒が入っているとはいえ、普段 “ 怒 ” の感情なんて皆無の夏輝とヒカルが
我を忘れたように、鬼の形相で蓮とヒメに飛びかかっている。


「………」


……４人を、ここまでさせる張本人は……