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rena's world story★a.n.r.r.y
第24章 (中断) 好きになってしまいました
瞬く間に高揚していく千夏の顔。
瞳のキラッキラ具合が半端ない。
千夏といると、怒りの感情なんてすぐに吹っ飛ぶから不思議だな。
「千夏は俺のもんってこと、ちゃんと自覚してね?」
もう一度促すと、千夏はコクコクと何度も頷いた。
あー可愛い。
マジで可愛い。
このまま此処でキスしてぇけど我慢我慢。
「あいつら先週、夏輝とヒカルにこっぴどく怒られたんだぜ」
「……えっ!? そ、そんな…」
「見せたかったな~ちーちゃんにも。
彼女にバラすって言った途端、2人して死にそうな顔になって…」
と、その時
「遅くなってごめんなさい!」
カフェの入口から、息切れした女の声が聞こえてきて
俺と千夏が同時に顔を上げると
「千夏! ユーリさん!」
水泳バッグを肩にかけて、ポニーテールを揺らした陽菜が
俺達を見つけてパッと笑顔になった。
千夏が手を振って、隣りに座るように促したから
俺は置いてあったバッグを受け取った。