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rena's world story★a.n.r.r.y
第24章 (中断) 好きになってしまいました
「私から2人を呼び出したのに、ごめんなさい!」
息を切らして千夏の横に座った陽菜。
千夏がニコニコしながらドリンクメニューを渡す。
「陽菜ちゃん、走ってこなくても良かったのに。
ゆっくりで大丈夫よってメールしたんだよ♪」
「あ、ほんと!? ごめん見てない!
プールから出て速攻ダッシュしたからさ~」
「アイスココアにする?」
「うん!」
俺の目の前に並んで座る2人は、身長も体格もさほど変わりがない。
本人がプールと言った通りその髪がまだ少し濡れていて、泳いできたことが分かるんだけど
その小さい体で水泳やってるってほんとすげぇわ。
しっかし君達ほんと良く似てるよね~
こんな暑いのに、ココアなんて喉につっかかりそうなものよく頼めるよね~~
……てゆーか
「なぁ、陽菜」
「はい! なんでしょう!」
俺が呼ぶと、陽菜がメニューから視線を上げた。
そのあどけない顔をじっと見つめる。
「……なんかキミ、可愛くなってない?」