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好きにさせて
第6章 添い寝
「いいの?」


「そうしたいんや」




「うん

わかった。

…尚?」




「なんや」



「謝りたいことが・・あるの」



「ん?」



「中三の時

急に連絡しなくなって
ごめんね」



「なんや、今頃。

そんなこと
なんも気にしてへんで。

俺ら
付き合うてたわけやないし」



「そうなんだけど・・

私は
高校になっても
尚と遊んだりしたかったんだよ?

でも
お父さんに見つかっちゃって
すごく・・叱られて」



「そうやないかと
思うてたで」



「そうなんだ・・。

あの時
私よりお母さんがすごく
叱られてね
こっそり尚に連絡とるのも
怖くなって・・」


そう言う茜の顔が
すごく辛そうで

俺は
布団の上から
茜の肩にそっと手を置いた


「今思えば
そんなに怖いことでもないんだけどね」



中学生の茜には
強烈やったんかもしれんな

それが暴言なのか暴力なのかは
分からへんけど・・



「そうやったんか」



「だから・・ごめん」



「かまへんて。

ほんまにかまへんけど
今はどないやねん。
親父さんとは」



「ん~

なんとか
うまくやってるけど
疲れちゃうときもあって・・

夜の仕事してるのもね
お父さんと
あんまり顔を合わせたくないからなの

夜は
ずっと家にいるから」



「せやったんか。

なんで夜働いてんのかと
思うてたんや。

なんや急にお母さん亡くなって
大変やなぁ」



「・・ん・・

ちょっと
早すぎたかな・・

ねぇ尚・・」





「なんや」








「・・・・」







そんな顔してたら


お前が言う前に

抱きしめてしまうやろ





せやから

はよ言え














「・・・寂しい」







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