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あたしの甘い王子さま
第1章 出逢う
「松元部長。企画部の瀬上です。新事業についての話し合いは、あたしたち二人で行うのですか?それとも、事業部からは他のスタッフが参加されるのですか?」
まだ突っ伏したままの部長に構わず声をかけ続ける。
「ふはぁ~........ごめん、こっちからは俺ひとりだ。打ち合わせ、始めようか?」
大きな欠伸と伸びをして、松元部長は起き上がって隠していた顔をあたしに向けた。
『うっわぁ........あたし好みの声と顔だわ....』
高鳴る胸のトキメキ。
このときのあたしは、この人の策に嵌まっていってしまうなんて微塵にも思わなかった。