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あたしの甘い王子さま
第9章 恐怖の飲み会、開催
「と、言うわけで........君には諦めてもらわないとね」
「........」
「晶は........渡さないよ」
『さ、返るよ』
動けない、発言できない西村さんに背を向けて部長とあたしは歩き出す。
「あ、そうだ」
思い出した化のように部長は歩みを止めて振り返る。
「君と一緒に紹介してもらったパティシエの鈴木さん。彼女にも伝えたけど........俺たちのこと邪魔したらこの会社で働けなくなるよ?........今後、気を付けてね?それじゃあ、お先に」
こうして、あたしにとっての恐怖の飲み会は幕を閉じたのだが........。
翌週の出社後、あたしと部長の事が新商品の売り上げ指数と同じくらいみんなの話題にされたのだった。