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あたしの甘い王子さま
第12章 専務と部長とあたし

「おはようございま~す」


いつものように挨拶をして自席へ向かう。
いつも以上に気を使うのは気のせいだと思いたい小さな視線。


気にしないように....と、思いながら同時に近くの琴乃と有紀の席を確認した。


「あれ?居ないの........」


「「そんなわけないでしょ?」」


ガシッ!!
そんな音が聞こえそうな位の拘束があたしの両サイドに。


「やっぱり、少し早めの出勤で正解だったね」


「ね~」


「は?ちょっと、二人とも何処連れてくの?」


「そんなの決まってるじゃないの」


にっこり笑顔の琴乃と


「さて、晶の事情聴取始めますか?」


覚悟してなさいよ~の、有紀。




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