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あたしの甘い王子さま
第12章 専務と部長とあたし
うん、うん。
そう、頷いてる部長はね....ちょっと可愛かった。
そうだよね。
せっかくのチャンスだもの。身を引くのも勿体ないか。
「はい、ありがとうございます。そのお話、引き受けさせてください」
あたしは姿勢を正して、深く頭を下げた。
「よし。では、早速準備に入ってもらおうかな........」
と、すでに用意されていた書類の束がテーブルの上に出された。
「晶ちゃん、これに目を通しておいてね。向こうで住むなら....どうする?家族じゃないと別の部屋になっちゃうトコもあるらしいし、籍だけでも入れとく?」
「はい?」
「結婚式は戻ってからでも良いし........なんなら、ゆり子に頼んでおこうか?えり子さんと喜んで楽しみながら決めてくれると思うよ?」