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あたしの甘い王子さま
第4章 お邪魔虫?
ロビーからエレベーターまで向かう途中、目に入ったレストルームの案内表示。
「あ、あのっ!」
数歩前を歩く部長に、声を掛ける。
1度止まってからゆっくり振り向く部長。
「どうかされましたか?」
「すみません....ちょっとあちらに行きたいのですが........」
そっと案内表示へと指を差す。
その指先につられて部長の視線もそちらへと移動する。
そして、ひとつ頷いて
「もちろん。慌てずに、私は此処で待っていますから」
そっと壁際に寄り『どうぞ』と促してくれる。
「ありがとうございます」
あたしも軽く頭を下げて、半分は逃げるように、個室に向かって少し速く歩いた。