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あたしの甘い王子さま
第4章 お邪魔虫?

「あら、やだ!そんな昔の事を........覚えていてくれたなんて嬉しいわ」


うっわぁ~その笑顔ご健在ですか........。
その顔で、何人の男を手玉にとって来たんだか。
このお嬢様に騙される男共も、何故騙されるのか........あたしにはサッパリからんのよ。


「それにしても、瀬上さん。貴女が此処のホテルを利用するなんて........何かあったの?そんなに頻繁に来れる場所でもないですし?」


そう、これよ!これ!
この毒舌!!
ちょいと自分がどこぞの令嬢だからってすぐ見下す!
此処があたしが彼女を記憶から消した理由のひとつよ。


ささっと手を洗い、手持ちのタオルハンカチで水分を取り、軽く身だしなみを整える。


「お先に失礼します」


彼女、藤原永莉香の問いには答えず足早にその場を立ち去ろうとした。



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