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あたしの甘い王子さま
第4章 お邪魔虫?
イライラしながらも、レストルーム最後の曲がり角を曲がったとき、また声が聞こえる。
「あら?ご一緒に誰かいらっしゃるの?もしかして、上司の方とお仕事で?」
あたしの歩みが止まる。
わかってますよ。
此処のホテルはとても格式高いホテルですよね。
庶民のあたしになんてそう易々と足を踏み入れるなんて出来ませんよ。
そうよ!今日初めてよ!このホテルに来たのだって!!
「........」
何か発言しても、どこかしらの言葉尻で揚げ足をとるんだから。
無視するのが安全策。
早く部長のところに戻って美味しいランチを食べなくっちゃ。
「急いでるんで、失礼します!」
止めた足を再び動かそうとしたとき、あたしの耳に届いてほしくない言葉が聞こえた。