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あたしの甘い王子さま
第7章 ライバル君、登場
美里に聞いてた気がするぞ。うん。
彼氏にお菓子をプレゼントしたくて、その男子に色々教えてもらった........とか、なんとか。
美味しかったんだよね、作ってくれたお菓子。何度かお邪魔して、おこぼれ貰った記憶が........。
「あ、思い出した!王子だ!ブラウニー王子!」
思い出せてつい嬉しくて、大きな声が出てしまった。
慌てて口を隠しても、既に遅し。
「やっぱり、そう呼ばれてたんだね........」
西村さんの頬、少し照れた色。
「ごめんね、美里が教えてもらって作ったブラウニーがとても美味しくて........あたしは名前も知らなかったから、それ以来『ブラウニー王子』って、呼んでました」