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孤城の中のお姫様
第3章 植松藍子(うえまつあいこ)〜東京私立S女子大2年生〜
私たち姉妹はしばらくお互いに抱き合って、キスを交わし、身体を愛撫しあった。

「ねぇ…、藍さん…。倉田先生のことだけど…。」

「そうね。清さん…。どうするの?私、倉田先生のことは好きだけど、明日無理に先生をお誘いしなくても…。」

「そうなの。藍さん。私も今、そのことを考えていたの。私、倉田先生に想いはあるわ。でも、今すぐ抱かれたいかって言ったら…、無理してそんなことしなくても、私は藍さんと、こうしていられる方が幸せ。男性より、藍さんに愛してもらった方が幸せよ。」

「私も…、清さん。清さんとエッチなことしてる方がいい。無理に倉田先生をお誘いしなくたって。倉田先生は素敵な男性かも知れないけど、もう男性に抱かれることより、清さんに抱かれる方が今は幸せよ。」

「じゃあ、明日は、倉田先生に英語のお勉強は見てもらうけど、温泉に入っていただいて、一泊お泊まりしていただいたら、帰っていただきましょう。それでいいわね?藍さん。」

「でも、清さん、わざわざ東京からおいでいただかなくてもよくなっちゃたんじゃない?」

「大丈夫よ。心配しないで藍さん。もうこんな夜中で、今からお断りもできないし、交通費と謝礼は用意してあるから…。」

「清さんは、やっぱり素敵なお姉様ね。ちゃんとそこまで考えているなんて。」

「ありがとう。藍さん。でもお姉様ってほどじゃないわ。私、妹でも藍さんは、
今ではもう恋人よ。」

姉の清さんは、また私にキスをしてくれた。

「清さん…。私、清さんを愛しているかも…。」

私たち姉妹はその晩、生まれたままの姿で、お互いを抱きしめ、身体を温め合って朝を迎えた。
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