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孤城の中のお姫様
第2章 山川静香(やまかわしずか)〜都内有名私立大文学部4年年〜
何で私がこんなに優雅で贅沢な学生生活を送れるかと言うと、それは、実家は曾祖父の代からM県の地主で、広大な山林を所有し、かつては鉱山も経営していた地元の名家だから。
祖父の代から、地元選出の国会議員で、今、父親が現職の国会議員。現在4期目で元厚生労働省の官僚だった。当然、父親はT大法学部政治学科卒。今は厚生労働政務官を勤めている、所謂二世議員なんだけれど、今、父親の地盤を引き継ぐ、後継者問題に私も巻き込まれている。
それは、兄が期待されて、T大に入ったところまではよかったのに、変に学究肌で、政治には無関心。
大学入試も両親の反対を押し切り、理科Ⅱ類を選んで、農学部で植物学の研究にのめり込んだ。
両親は4年も経てば、家の事情を理解するだろうと、静観していた。
ところが兄は大学院進学を言い出し、両親も少し慌て始めた。
政治に対しての無関心は変わらず、博士課程後期にまで進み、さらに研究にのめり込み、ついに父親と訣別した。
今は博士号の学位も取って、大学に残り、助教の安いお給料で満足し、研究に没頭している。
祖父の代から、地元選出の国会議員で、今、父親が現職の国会議員。現在4期目で元厚生労働省の官僚だった。当然、父親はT大法学部政治学科卒。今は厚生労働政務官を勤めている、所謂二世議員なんだけれど、今、父親の地盤を引き継ぐ、後継者問題に私も巻き込まれている。
それは、兄が期待されて、T大に入ったところまではよかったのに、変に学究肌で、政治には無関心。
大学入試も両親の反対を押し切り、理科Ⅱ類を選んで、農学部で植物学の研究にのめり込んだ。
両親は4年も経てば、家の事情を理解するだろうと、静観していた。
ところが兄は大学院進学を言い出し、両親も少し慌て始めた。
政治に対しての無関心は変わらず、博士課程後期にまで進み、さらに研究にのめり込み、ついに父親と訣別した。
今は博士号の学位も取って、大学に残り、助教の安いお給料で満足し、研究に没頭している。