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孤城の中のお姫様
第2章 山川静香(やまかわしずか)〜都内有名私立大文学部4年年〜
高校三年の夏休み、私は受験勉強が嫌になって、東京を飛び出し、父親の地元M県の本宅に逃げていた。
その時は、地元秘書の山本さんのお世話になっていた。
そこに、相沢圭司が私を迎えにやって来た。
相沢圭司は父親の命令を受け、私をなんとか、東京に連れ帰ろうと私のご機嫌を取って、本当の兄以上に仲良く接してくれた。
当時、相沢圭司は27歳。父親の地元M県出身。大学は東京のW大政経学部出身で、学生時代から父親の選挙ではボランティアをしていて、卒業後、地元に帰って、地元有力新聞社の政治部記者となり、その後三年で退社。父親の私設秘書となった。頭が良く、大学時代は、私の家庭教師をしていたこともあった。
だから、私にとっては、いつも憧れのお兄さんだった。
実の兄は私とは全く疎遠。高校時代山岳部に所属して高山植物に目覚め、それからは、いるところと言えば、東京の自宅以外は山か学校か図書館か博物館だった。
だから余計、相沢圭司に惹かれていった。
その時は、地元秘書の山本さんのお世話になっていた。
そこに、相沢圭司が私を迎えにやって来た。
相沢圭司は父親の命令を受け、私をなんとか、東京に連れ帰ろうと私のご機嫌を取って、本当の兄以上に仲良く接してくれた。
当時、相沢圭司は27歳。父親の地元M県出身。大学は東京のW大政経学部出身で、学生時代から父親の選挙ではボランティアをしていて、卒業後、地元に帰って、地元有力新聞社の政治部記者となり、その後三年で退社。父親の私設秘書となった。頭が良く、大学時代は、私の家庭教師をしていたこともあった。
だから、私にとっては、いつも憧れのお兄さんだった。
実の兄は私とは全く疎遠。高校時代山岳部に所属して高山植物に目覚め、それからは、いるところと言えば、東京の自宅以外は山か学校か図書館か博物館だった。
だから余計、相沢圭司に惹かれていった。