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孤城の中のお姫様
第1章 『今川遥(いまがわはるか)』〜都内私立有名女子高1年生〜
ある日川村先生の言っていたことを祖母に聞いてみた。
「そんなことはありません。川村先生のご実家は、鹿児島県の名家なのよ。ご謙遜してらっしゃるだけよ。川村先生はご両親に負担を掛けたくなくて、自立しようと大学院生になってから家庭教師のアルバイトをしていらっしゃるの。川村先生に失礼なこと聞いたりしてはいけませんよ。」
祖母はそう言った。
でも川村隆先生は、水泳のバタフライでインターハイに出場したくらいのスポーツマンで、カッコイイのに、いつも服装は地味だった。
私の家に来る時は、チノパンにボタンダウンシャツにネクタイ、ブレザーというのが定番だった。
それでも、私のあらゆる先生の中では一番若く、カッコイイ先生だった。
「そんなことはありません。川村先生のご実家は、鹿児島県の名家なのよ。ご謙遜してらっしゃるだけよ。川村先生はご両親に負担を掛けたくなくて、自立しようと大学院生になってから家庭教師のアルバイトをしていらっしゃるの。川村先生に失礼なこと聞いたりしてはいけませんよ。」
祖母はそう言った。
でも川村隆先生は、水泳のバタフライでインターハイに出場したくらいのスポーツマンで、カッコイイのに、いつも服装は地味だった。
私の家に来る時は、チノパンにボタンダウンシャツにネクタイ、ブレザーというのが定番だった。
それでも、私のあらゆる先生の中では一番若く、カッコイイ先生だった。