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あるマンションでの出来事
第1章 いつもと同じはずの日常
手に力を込め起き上がろうと体勢を整えた時、ふとベッドの下へ視線が動いた。
何か一瞬目を引いたものがある。茉莉は、そのベッドの下にあるものに手を伸ばした。
四角くてカードのようなもの。
しっかりと手に握ると、茉莉はそれを確かめた。
「学生証…」
地元大学に通う4年生、大月海の名前がそこにあった。隣に映ってあった写真は今、横たわっている女の人で間違いない。
「大月…海さん…」
そして茉莉は、ハッと我に返り、自分のカバンから携帯を取り出した。
「そうよ、警察…私、何してるの…警察に電話しなきゃ…」
携帯から110番の数字を押し、発信しようとした瞬間、茉莉の視界が突然歪んだ。頭に激痛が走り、体が床に横たわる。衝撃に目を閉じるが、何が起こったのか不安ですぐに目を開き、状況を確認するために必死に視界を巡らせた。
そこに見える誰かの足元。
大きな足をたどり、上へ視線を上げるが、激痛により歪んだ視界は元に戻らず、そのまま茉莉は意識を失った。
そして、茉莉が目を覚ましたのは次の日だった。
何か一瞬目を引いたものがある。茉莉は、そのベッドの下にあるものに手を伸ばした。
四角くてカードのようなもの。
しっかりと手に握ると、茉莉はそれを確かめた。
「学生証…」
地元大学に通う4年生、大月海の名前がそこにあった。隣に映ってあった写真は今、横たわっている女の人で間違いない。
「大月…海さん…」
そして茉莉は、ハッと我に返り、自分のカバンから携帯を取り出した。
「そうよ、警察…私、何してるの…警察に電話しなきゃ…」
携帯から110番の数字を押し、発信しようとした瞬間、茉莉の視界が突然歪んだ。頭に激痛が走り、体が床に横たわる。衝撃に目を閉じるが、何が起こったのか不安ですぐに目を開き、状況を確認するために必死に視界を巡らせた。
そこに見える誰かの足元。
大きな足をたどり、上へ視線を上げるが、激痛により歪んだ視界は元に戻らず、そのまま茉莉は意識を失った。
そして、茉莉が目を覚ましたのは次の日だった。