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あるマンションでの出来事
第2章 変わり始める
怯える茉莉は、逃げ出そうにも体が恐怖で動かない。
そんな茉莉を見て、佐伯は静かに笑っていた。



「そう、それでいいよ、茉莉。俺の事が怖いんでしょ?」

「………」

「あんなに、一晩愛し合ったのに…」

「…それを…言わないで…」



赤くなる頬を見られまいと顔を背け、茉莉は佐伯に背を向けた。なぜ、あんなにも求めてしまったのか、自身を保っていられなかったのか、茉莉は恥ずかしさと悔しさで涙を流していた。

あの優しさは幻だったということだ。

こんな風に最終的には落とされるなら、初めから優しさなんていらなかった。
茉莉の瞳から涙が次々と零れ落ちていく。


佐伯は茉莉の前へ移動すると、合わせようとしない視線を無理やり合わせるように茉莉の顔を手で佐伯へと向けた。



「そう、それでいいんだ。茉莉、いつか茉莉は俺を殺す時が来るから」



先ほどの悪戯な表情とは打って変わって、真面目で切なげな表情を向ける佐伯。予想にもしていなかった佐伯の言葉に、茉莉は声を詰まらせ何も答えることは出来なかった。
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