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あるマンションでの出来事
第3章 動き出す
茉莉と同じように日常が変わっていくことに気付く人がいた事実が、驚きと共に茉莉を不安にさせる。
形のない世界に立たされているような感覚に、茉莉の動機は早さを増した。


それから数分の時が経ち、ついに一階へ到着した。しかし、茉莉と佐伯は一つの事を思い出す。



「佐伯さん…私たち…外に出れないよ…」

「………」



精神的に追い詰められていたからか、一つの現実を忘れていた。
佐伯は外へ出ようと赴けていた足を一階の玄関扉が並ぶ廊下へ向けると、足早に現場へ急いだ。

外に出ることは出来ないが、景色を見ることは出来る。
つまり、女の人が倒れている事実を見ることは出来るということだ。

佐伯は茉莉を降ろし、壁に上半身を乗せるようにして一階外を覗き込んだ。
その場に降ろされ、座ったままの茉莉は、佐伯の表情を見るが、太陽の光による逆光のため確認することができない。
けれど、その状態のまま動かない佐伯に、茉莉はついに、力を込めて立ち上がった。



「佐伯さん…」
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