この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎
「うさ。話があるんだ」

少しだけ震える翼の声色に、

別れ…

期待…

うさこの心が揺れる。


「私……自覚はあるんです」

「ん?何の?」

「気持ち…悪い……ですよね。他の子とのエッチを覗いたり、その動画を集めたり……」


翼の無言は、うさこの話に耳を傾けてくれているからなのか……うさこの話を肯定しているからなのか…

ジワッと浮かび上がる涙をゴシゴシ指で擦り、

「それを許すから付き合って欲しいって言いながら……もう見たくないとか、許せないとか……愛想尽かしちゃいますよね……」

うさこは無理矢理に笑ってみせた。


「……そんな痛々しい顔で笑わないで」

困ったような笑顔で、うさこの涙を拭う翼。その優しい仕草に、うさこの涙が余計に止まらなくなる。


「俺は、ね……」

小さく咳払いして、話し始める翼の顔はほんのりと赤い。

「うさこがして欲しいと思うこと、俺がしてあげられることなら…全部叶えてあげたいって思う。だから、嫌になってなんかない」

「つーくん……?」


うさこが望んだから、うさこがその動画が欲しいと言ったから、だから翼は他の子ともエッチしたと言うのか…

それなら、やめて欲しいとうさこが望めば…翼は……

みるみるうちに耳まで赤くなっていく翼に、うさこの期待が否が応でも高まっていく。


「深雪が言ってた。

……それが

 ”好き” 

って気持ちなんだって……」


目を見開くうさこ。その言葉の意味がわからず、キョロキョロと視線を彷徨わせる。


うさ…と呟いた翼に、ガッチリと囚われたうさこの視線。

真っ赤な翼の顔が、

頬に触れる翼の掌の熱が、

この夢のような ”今” が、現実だと知らせている。



「俺、うさこが好きだよ」



静かな医務室に響いた翼の言葉。

「つーくん…!」

次から次へと溢れ出る涙で、視界は歪んで翼の顔が見えないけど…

抱き着いた体温は確かに翼のもので、うさこはこの幸せを伝えようとギューギューと抱き着く。



「うさこ……もう、コレクションはいらない?」

「つーくんは…どうしたい?」

「うさこが喜ぶように、したい」

それなら…

翼がそう言ってくれるのなら、

うさこの答えは決まってる。

/162ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ