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それでも大好きなんだーっ!
第6章 もあちゃんとくるみちゃん
なのに、再び開いた翼の瞳は意地悪く細められ、うさこの後頭部が引き寄せられる。

そっと唇を重ね、その柔らかさを堪能するように唇で食む。

至近距離で重なり合う視線は、身体をどんどん熱くしていく。

小さく口を開けて赤い舌を覗かせたうさこは、ペロリと翼の唇を舐めた。

フッと小さく笑った翼は、同じように舌を出してうさこの舌を絡め取る。


────朝から濃厚なキス。

時間なんて忘れて没頭してしまう。

このまま、全部忘れて翼に溺れてしまいたい。

うさこがその手の中の携帯をギュッと握り締めた時、

「何か……悩んでる?」

「え?」

唇を話した翼が、心配そうにうさこの顔を覗き込んでいた。


何で?と首を傾げるうさこに、

「携帯。うさの宝物なのに、握り締めて睨んでたから」

いつの間にか強く携帯を握っていたうさこの手に、翼の手がそっと触れる。


「あの…ね……っ、友達…に謝りたくて……」

昨日のうちに謝りたくて、2度程 もあに電話をした。でも、電話に出てくれないどころか3度目には繋がらなくなった。

だから、

『心配してくれたのに、キツイ言い方で返してごめんね。明日、キチンと謝りたいです』

うさこなりに考え抜いた言葉をメッセージに託した。

でもそれも、既読スルー。

どうしたらいいのか……考えるほどに落ち込み、うさこの瞳に涙が滲む。


「うさは優し過ぎるよ。酷いことされたのはうさこなのに、何でうさこが謝るの?」

酷いこと…友達だと思っていたのに突っぱねられたことだろうか。それとも、翼に近付くために利用されていたことだろうか。

元のように仲良く出来たら…そう思わなくはないが、完全な『元』には戻れないだろう。

それでも、毎日ほぼ同じ講義を受けるのだから、今のままでは気まず過ぎる。


「ね、うさ。昨日の俺の言葉 覚えてる?」

「昨日……?」

「うん。もう、うさこ以外とはエッチしない。約束する」


ドクンッとうさこの心臓が跳ねる。

昨日の医務室での出来事が頭の中を埋め尽くす。


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