この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それでも大好きなんだーっ!
第6章 もあちゃんとくるみちゃん

うさこが好きだと、翼は確かにそう言ってくれた。そして、もう他の子は抱かないとも。
(でも、もあちゃんはつーくんが好きで、私を利用…しようとしていたんだよね……)
抱いて欲しいと、翼に抱き着いたもあを思い出す。
引き下がってくれるだろうか。それともまだ利用しようと考えているのだろうか。それを求められたら、何て断ればいいんだろうか。
1人でいた方がよっぽど楽だった。
女友達なんて本当に面倒臭い。心の中でうさこを気持ち悪いと思いながら友達面出来るのだから。
でも、ずっと1人でいたから、うさこはそれを見分けることが出来ない。相談出来る相手もいない。
「つーくん……」
先のことを考えるのが怖い。絶対に嫌なことが起こりそうな気がする。
そんな不安から、うさこは縋るように翼に抱き着いた。
「……うさがその子を ”大切な友達” だと言うんなら、俺も仲直りに協力するよ」
小さく呟いた翼の言葉に、返すべき言葉が見つけられない。
仲直り……しなくたって、1人には慣れてる。今は翼が隣にいてくれるのだから、完全な1人ぼっちじゃない。だけど、ギクシャクしたままなのは嫌だ。だって絶対面倒なことになる!
「仲直り……したい!」
仲直りというより、いろいろハッキリさせて赤の他人に戻りたい。
そんなうさこの言葉にしない決意は、勿論 翼には伝わらない。
「……そっか。俺に出来ることがあったら言って」
複雑な表情の翼の思う ”仲直り” は、元の友達同士に戻ること。うさこがもあと友達を続けたいのなら、出来る限りのことをしてあげようと思っていた。
─────だから、
「もあちゃん!」
大学でもあを見つけ駆け寄ったうさこに、振り返ることもなく歩いて行ってしまったもあ。
なのに、講義ではもあとくるみがうさこの両隣を固める。
そして、
「別れろ、バカ女」
「振られろ、バーカ」
小声でうさこを罵り続ける。
(ほらね、ほらね!面倒なことになってる!)
半泣き顔のうさこは、
「もあちゃん!あの…」
講義が終わり立ち上がった もあの手を慌てて掴んだ。
(でも、もあちゃんはつーくんが好きで、私を利用…しようとしていたんだよね……)
抱いて欲しいと、翼に抱き着いたもあを思い出す。
引き下がってくれるだろうか。それともまだ利用しようと考えているのだろうか。それを求められたら、何て断ればいいんだろうか。
1人でいた方がよっぽど楽だった。
女友達なんて本当に面倒臭い。心の中でうさこを気持ち悪いと思いながら友達面出来るのだから。
でも、ずっと1人でいたから、うさこはそれを見分けることが出来ない。相談出来る相手もいない。
「つーくん……」
先のことを考えるのが怖い。絶対に嫌なことが起こりそうな気がする。
そんな不安から、うさこは縋るように翼に抱き着いた。
「……うさがその子を ”大切な友達” だと言うんなら、俺も仲直りに協力するよ」
小さく呟いた翼の言葉に、返すべき言葉が見つけられない。
仲直り……しなくたって、1人には慣れてる。今は翼が隣にいてくれるのだから、完全な1人ぼっちじゃない。だけど、ギクシャクしたままなのは嫌だ。だって絶対面倒なことになる!
「仲直り……したい!」
仲直りというより、いろいろハッキリさせて赤の他人に戻りたい。
そんなうさこの言葉にしない決意は、勿論 翼には伝わらない。
「……そっか。俺に出来ることがあったら言って」
複雑な表情の翼の思う ”仲直り” は、元の友達同士に戻ること。うさこがもあと友達を続けたいのなら、出来る限りのことをしてあげようと思っていた。
─────だから、
「もあちゃん!」
大学でもあを見つけ駆け寄ったうさこに、振り返ることもなく歩いて行ってしまったもあ。
なのに、講義ではもあとくるみがうさこの両隣を固める。
そして、
「別れろ、バカ女」
「振られろ、バーカ」
小声でうさこを罵り続ける。
(ほらね、ほらね!面倒なことになってる!)
半泣き顔のうさこは、
「もあちゃん!あの…」
講義が終わり立ち上がった もあの手を慌てて掴んだ。

