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それでも大好きなんだーっ!
第6章 もあちゃんとくるみちゃん
うさこが好きだと、翼は確かにそう言ってくれた。そして、もう他の子は抱かないとも。


(でも、もあちゃんはつーくんが好きで、私を利用…しようとしていたんだよね……)

抱いて欲しいと、翼に抱き着いたもあを思い出す。


引き下がってくれるだろうか。それともまだ利用しようと考えているのだろうか。それを求められたら、何て断ればいいんだろうか。

1人でいた方がよっぽど楽だった。

女友達なんて本当に面倒臭い。心の中でうさこを気持ち悪いと思いながら友達面出来るのだから。

でも、ずっと1人でいたから、うさこはそれを見分けることが出来ない。相談出来る相手もいない。


「つーくん……」

先のことを考えるのが怖い。絶対に嫌なことが起こりそうな気がする。

そんな不安から、うさこは縋るように翼に抱き着いた。


「……うさがその子を ”大切な友達” だと言うんなら、俺も仲直りに協力するよ」

小さく呟いた翼の言葉に、返すべき言葉が見つけられない。

仲直り……しなくたって、1人には慣れてる。今は翼が隣にいてくれるのだから、完全な1人ぼっちじゃない。だけど、ギクシャクしたままなのは嫌だ。だって絶対面倒なことになる!


「仲直り……したい!」

仲直りというより、いろいろハッキリさせて赤の他人に戻りたい。

そんなうさこの言葉にしない決意は、勿論 翼には伝わらない。

「……そっか。俺に出来ることがあったら言って」

複雑な表情の翼の思う ”仲直り” は、元の友達同士に戻ること。うさこがもあと友達を続けたいのなら、出来る限りのことをしてあげようと思っていた。


─────だから、


「もあちゃん!」

大学でもあを見つけ駆け寄ったうさこに、振り返ることもなく歩いて行ってしまったもあ。

なのに、講義ではもあとくるみがうさこの両隣を固める。

そして、

「別れろ、バカ女」

「振られろ、バーカ」

小声でうさこを罵り続ける。

(ほらね、ほらね!面倒なことになってる!)

半泣き顔のうさこは、

「もあちゃん!あの…」

講義が終わり立ち上がった もあの手を慌てて掴んだ。


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