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それでも大好きなんだーっ!
第6章 もあちゃんとくるみちゃん

うさこの小さな身体に伸ばされた翼の手は、本当に ”恐る恐る” で、小さく震えていた。
うさこの頼みは聞いてあげたい。
でも……まだ悩み続ける翼の、うさこを抱き締める腕も小さく震える。
うさこといて心が感じるのは、初めての感情ばかりだ。
一緒にいて楽しいと…笑いが絶えないと、そう思えた初めての彼女。
予想外の発想で妬かせるつもりが逆にモヤモヤさせられて、自分の中の ”嫉妬” という感情を知った。
欲望のままに汚したくないだとか、
その友達関係にまで口を挟みたくなるだとか、
まさかそこまで深い付き合いをするだなんて、思わなかった。
「今は……ダメ。なんか、うさこをグチャグチャに汚したくなるから」
そう言って、翼はうさこを抱く腕に力を込める。
「いいよ!つーくんと一緒に、堕ちていきたい…」
「うさこ…っ」
この小さな身体のどこにそんなパワーがあるのだろう。
涙で潤んでいた筈の瞳は、揺るがない強さすら感じるほどに強い光を放つ。
「何で?バージンは抱かない主義だから? 私でもダメなの?」
「抱きたくない訳ない!でも、汚したくない」
抱きたくない訳ない。その一言に救われる。
だけど、返ってきたのはやっぱり ”汚したくない” というお決まりの言葉。
「大好きな人に抱かれるのが汚されることなの?なら!バージンなんかいらない!その辺の適当な男と済ませてくるから!」
そんなこと出来ないけれど。煮え切らない翼に頭に来て、売り言葉に買い言葉。
走り出したうさこの細い腕を、
「うさ!」
翼の腕が慌てたように掴まえた。
捉えられた翼の腕の中で、大好きな翼の匂いをめいっぱい吸い込むうさこに、眉を下げた翼がそっと唇を寄せる。
おでこに、
瞼に、
こめかみに、
鼻のてっぺんに、
ほっぺに、
そして、唇に……
キスの雨を降らせた翼は、
「他の男になんて……あげないよ」
うさこの勝ち…そう付け加えて苦笑いした。
うさこの頼みは聞いてあげたい。
でも……まだ悩み続ける翼の、うさこを抱き締める腕も小さく震える。
うさこといて心が感じるのは、初めての感情ばかりだ。
一緒にいて楽しいと…笑いが絶えないと、そう思えた初めての彼女。
予想外の発想で妬かせるつもりが逆にモヤモヤさせられて、自分の中の ”嫉妬” という感情を知った。
欲望のままに汚したくないだとか、
その友達関係にまで口を挟みたくなるだとか、
まさかそこまで深い付き合いをするだなんて、思わなかった。
「今は……ダメ。なんか、うさこをグチャグチャに汚したくなるから」
そう言って、翼はうさこを抱く腕に力を込める。
「いいよ!つーくんと一緒に、堕ちていきたい…」
「うさこ…っ」
この小さな身体のどこにそんなパワーがあるのだろう。
涙で潤んでいた筈の瞳は、揺るがない強さすら感じるほどに強い光を放つ。
「何で?バージンは抱かない主義だから? 私でもダメなの?」
「抱きたくない訳ない!でも、汚したくない」
抱きたくない訳ない。その一言に救われる。
だけど、返ってきたのはやっぱり ”汚したくない” というお決まりの言葉。
「大好きな人に抱かれるのが汚されることなの?なら!バージンなんかいらない!その辺の適当な男と済ませてくるから!」
そんなこと出来ないけれど。煮え切らない翼に頭に来て、売り言葉に買い言葉。
走り出したうさこの細い腕を、
「うさ!」
翼の腕が慌てたように掴まえた。
捉えられた翼の腕の中で、大好きな翼の匂いをめいっぱい吸い込むうさこに、眉を下げた翼がそっと唇を寄せる。
おでこに、
瞼に、
こめかみに、
鼻のてっぺんに、
ほっぺに、
そして、唇に……
キスの雨を降らせた翼は、
「他の男になんて……あげないよ」
うさこの勝ち…そう付け加えて苦笑いした。

