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第6章 もあちゃんとくるみちゃん

うさこの全神経が、翼の指の動きを辿る。

身体中の熱がそこに集まって、爆発の瞬間を待っている。


「つーくん……ンッ、も……っ、ダメ……」

うさこの啼き声に「ん」と短い返事をして、蜜に塗れた翼の指が別々の場所を刺激し始めた。
 
今から翼の熱に貫かれるであろうその入り口と、翼が指を曲げた先にある場所。

それだけでもう気持ち良さを超えて苦しいくらいなのに、

「やっ、そこは…っ…ダメ！」

翼の親指が、溢れた蜜に濡れた花芯に触れた。


「あ、あ、あっ…」

翼の指が動く度、うさこの口からは苦しげで甘い声が溢れる。

翼に抱き着く腕も震え、膝は今にも崩れ落ちそうだ。


「つーくん、つーくん」

切なく震えるうさこの声に呼ばれるその名は、

身代わりの ”ツバサ” ではなく、

うさこだけが呼ぶ特別な名前。

そう思う程、翼の欲情は滾り、熱が昂る。


「ああっ！」

蜜音が変わり、うさこの身体が大きく跳ね上がる。

震える声で今だ ”つーくん” と呟き続けるうさこの身体がズルズルと崩れて、

「うさ。可愛い」

力の抜け落ちたその小さな身体を、翼は愛おしそうに抱き止めた。


屋上出入り口のドアに背を預けたまま座り込んだうさこの、両膝を翼がグッと開く。

もあに下着を剥ぎ取られたそこはその姿を惜しげも無く晒す。

散々、翼の理性を揺るがす程 乱れたくせに、途端にうさこは赤面する。

閉じかけた両膝を押し広げる翼の視線が熱くて、ジワっとまた蜜が溢れる。


「すげー綺麗だよ」

言いながら唇を寄せる翼に、

「 ”やっぱ、汚したくない” ……っていうのは、もうナシです」

身体を寄せたうさこの顔は、女の…雌の…色気に溢れていて、翼は思わず息を飲む。


翼の雄を奮い立たせる甘い蜜に舌を這わせれば、

「んっ……ぁ、つーく…ンッ」

瞳を伏せて甘く喘ぐうさこの艶が増す。