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それでも大好きなんだーっ!
第6章 もあちゃんとくるみちゃん
「っぅ、くん……そこ、汚っ…ンッ」

身体を捩るうさこだが、その両手は翼の頭を蜜口へと押さえ付けている。

「汚くなんかないよ。すごい綺麗なピンク色してる」

グッと花弁を押し開けば、蠢く中までピンク色をしている。

太陽の下に晒されたことなどないであろうその中は、溢れ返る蜜が煌めく。


夢中になってその蜜を舌で絡め取れば、いつの間にか翼の鼻の頭に付いた蜜。その香りが、翼の理性を奪う。

─────このまま、欲情に流されてしまおうか……

うさこの ”初めて” を、奪ってしまおうか……

翼はポケットの中に手を入れて、避妊具を確認する。


「……あ……」

昨日、夏帆との行為で使った後、補充し忘れた。

他のポケットには?

鞄の中には?

あたふたとあちこち探す翼。

「つーくん?」

うさこの声に、苦笑いで振り返った。


「ごめん。ゴム忘れた。お尻じゃダメ?」

「……っ!お尻はダメ!」

慌てて叫ぶうさこに、だよね…と困ったように笑い返した翼は、着ていたTシャツをバサッと脱ぐとうさこの頭から被せる。


「……ごめん。続きは家に帰ってから」


だけど、そんな翼の優しさは通用しない。

何故なら、彼女は ”変態” だから。

翼の言葉に、うさこは大声を上げた。


「嫌です!ダメです!今がいいです!」

「でも、無責任なこと出来ない」

せっかく着せてあげたTシャツを脱ぎ去り、うさこは翼の上に馬乗りになった。

「今日は逃がしません!絶対絶対!私だけのつーくんにしちゃいます!」


うさぎのくせに肉食……

ギラギラと妖しく瞳を輝かせたまま、うさこは自身のバッグを引き寄せ、中から可愛らしいパッケージの避妊具を引っ張り出した。


「うさ。なんでそんなの持ち歩いてるの?」

「それはですね。例えばつーくんがジャグジーだとかシャワーだとかの水場に居る時にですね、カメラを起動させた携帯をこれで包んで……」

「そっか、わかった」

その防水性の凄さを説明しようとするうさこの口を、最後まで聞きたくはないとばかりに翼の唇が塞いだ。




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