この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それでも大好きなんだーっ!
第2章 夏帆さん vs うさこ ⁉︎

サークル活動などで使われるこの建物は、昼間は人の行き来がほとんどない。
(暗くて怖い〜)
暗いのも怖いのも大嫌いなうさこは、すっかり怖気ずき半泣き顔だ。
(静か過ぎるのも怖いよ〜。もあちゃんが教えてくれた教室…この辺なんだけど……何も聞こえない〜)
聴力には自信のあるうさこ。
そばだてていた耳に、
「好きっ!」
突然聞こえた大声。
身体が大きく跳ねると同時に零れそうになった悲鳴を、両手で必死に押し留めた。
「伊久美くんが好き…っ…好き、なの……」
声のする部屋を恐る恐る覗けば、女が翼に抱き着いていた。
(つーくんの新しいセフレ?)
後ろ姿では誰かわからない。
うさこは2人に見つからないように、得意の匍匐前進で室内へと入っていく。
が、
「お願い…永瀬さんといるより絶対幸せにするから……永瀬さんとは別れて?ねぇ?私と付き合って?」
─────⁉︎
(わ、かれ?)
聞こえてきた何とも不吉なその言葉に、
「だっ、ダメーっ!私だってつーくんが大好きなの!絶対別れないーっ!」
飛び起きたうさこは、2人の元へと飛び出していった。
(暗くて怖い〜)
暗いのも怖いのも大嫌いなうさこは、すっかり怖気ずき半泣き顔だ。
(静か過ぎるのも怖いよ〜。もあちゃんが教えてくれた教室…この辺なんだけど……何も聞こえない〜)
聴力には自信のあるうさこ。
そばだてていた耳に、
「好きっ!」
突然聞こえた大声。
身体が大きく跳ねると同時に零れそうになった悲鳴を、両手で必死に押し留めた。
「伊久美くんが好き…っ…好き、なの……」
声のする部屋を恐る恐る覗けば、女が翼に抱き着いていた。
(つーくんの新しいセフレ?)
後ろ姿では誰かわからない。
うさこは2人に見つからないように、得意の匍匐前進で室内へと入っていく。
が、
「お願い…永瀬さんといるより絶対幸せにするから……永瀬さんとは別れて?ねぇ?私と付き合って?」
─────⁉︎
(わ、かれ?)
聞こえてきた何とも不吉なその言葉に、
「だっ、ダメーっ!私だってつーくんが大好きなの!絶対別れないーっ!」
飛び起きたうさこは、2人の元へと飛び出していった。

