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それでも大好きなんだーっ!
第4章 お、お母様Σ(゚Д゚;)

救う……?
つーくんを?
どうやって?
(つーくんに ”抱いて” って言ってた。実の母親、なのに…)
深雪の帰った部屋で、うさこは1人涙を流す。
救ってあげたい…
だけど、どうやって?
つーくんは、お母さんを見切ることが出来るの?
(つーくんのお母さんは、ズルイ……)
幼い翼には、母親しかいなかった。
なのに、その母親から愛情をもらえないで育った。
それでも母親を見捨てなかった翼に、母親は最低な歪んだ愛情をぶつけたのだ。
ポロポロと、うさこの頬を幾筋もの涙が流れ落ちる。
どうにかしてあげたい。
でも、どうしてあげられる?
もどかしくて、悔しくて、泣くことしか出来ない自分が情けなくなる。
「やっぱり!やっぱり私の部屋に連れ込む!」
翼は母親を見捨てられないかもしれない。
それでも、一緒にいるのはダメだとうさこは思う!
ダイニングキッチンと寝室しかないうさこのアパート。
そこに翼を押し込められるよう、
翼の拉致計画を練りながら、うさこは部屋の片付けを始めた。
昼まで熟睡したせいか、
翼のことが心配で、頭から離れないからか、
眠れないまま、日付が変わる。
(どうやってつーくんを拉致るか……)
身体の小さなうさこに、長身の翼の拉致は難しい。
うさこはウンウン唸りながら頭を捻っていた。
そこへ、
♪〜♪〜♪〜
軽快な音楽が鳴る。
「もしもし、つーくん⁉︎ 」
うさこの携帯が、翼からの着信を告げた。
つーくんを?
どうやって?
(つーくんに ”抱いて” って言ってた。実の母親、なのに…)
深雪の帰った部屋で、うさこは1人涙を流す。
救ってあげたい…
だけど、どうやって?
つーくんは、お母さんを見切ることが出来るの?
(つーくんのお母さんは、ズルイ……)
幼い翼には、母親しかいなかった。
なのに、その母親から愛情をもらえないで育った。
それでも母親を見捨てなかった翼に、母親は最低な歪んだ愛情をぶつけたのだ。
ポロポロと、うさこの頬を幾筋もの涙が流れ落ちる。
どうにかしてあげたい。
でも、どうしてあげられる?
もどかしくて、悔しくて、泣くことしか出来ない自分が情けなくなる。
「やっぱり!やっぱり私の部屋に連れ込む!」
翼は母親を見捨てられないかもしれない。
それでも、一緒にいるのはダメだとうさこは思う!
ダイニングキッチンと寝室しかないうさこのアパート。
そこに翼を押し込められるよう、
翼の拉致計画を練りながら、うさこは部屋の片付けを始めた。
昼まで熟睡したせいか、
翼のことが心配で、頭から離れないからか、
眠れないまま、日付が変わる。
(どうやってつーくんを拉致るか……)
身体の小さなうさこに、長身の翼の拉致は難しい。
うさこはウンウン唸りながら頭を捻っていた。
そこへ、
♪〜♪〜♪〜
軽快な音楽が鳴る。
「もしもし、つーくん⁉︎ 」
うさこの携帯が、翼からの着信を告げた。

