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それでも大好きなんだーっ!
第4章 お、お母様Σ(゚Д゚;)
無言のまま、時が流れる……

焦り言葉を探すうさことは裏腹に、

悩むうさこが時折呻く声がその様子を彷彿されて翼の口元を緩ませていく。


『うさ……このまま、エッチなことしよっか?』

からかうような翼の言葉に、

「え⁉︎ 電話口で⁉︎ そそそそ、それなら!つーくんの顔が見えるように、テレビ電話でお願いします!」

予想外な…いや、案の定なうさこの答えに、翼はついに笑い出した。


カタン…

部屋の外で聞こえた僅かな物音に、翼の顔から笑いが消えた。


『エロうさ。もう寝な。おやすみ』

急に元気をなくしたその声に、うさこは慌てて言葉を探す。

引き止めなきゃ…

あの家から連れ出さなきゃ…

なんて、声を掛ければ…

(わからないけれど、このままでいいわけがない)

まだ電話が切れていないことを確認すると、

「明日!午前中につーくんを拉致します!荷物を纏めておいて下さい!」

うさこは大きな声でそう叫んだ。


『え?うさこ?』

思わず聞き返した翼の声に答えることなく、うさこは ”忙しいので!” と電話を切る。

そして、真っ白だった大学ノートを広げ、

”つーくん拉致計画” の文字を黒く塗り潰す。

”変態はつーくんを救う”

書き直された文字を眺めては大きく頷いて、うさこはパソコンを立ち上げた。



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