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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
あれだけキレられてるのにも関わらず、貝塚は笑顔を絶やさずしゃあしゃあと言って退ける。
無駄に余裕のある態度にあやみの心が揺れた。
とは言えそれで簡単に笑って済ませられるほど心のゆとりは持ち合わせていなかった。
「馬鹿みたい……結局ヤりたいだけなんでしょ?」
「ヤりたいだけじゃないよ。気持ちよくヤリたいんだよ」
飽きれ顔で睨んでからニットを被る。
「あやみちゃんとの身体の相性はいいと思うんだけどな……」
「身体の相性は知らないけど、心の相性が最低だと思いますよ」
控え目な彼女にしては珍しいくらいに嫌味な言葉が口をついた。
「シャワー浴びないの?」
「浴びません。さっさと帰りたいんで」
頑なな態度のあやみを見て諦めた貝塚は素早く服を着はじめる。
一人で出ていけばいいのに少しゆっくり着替えて相手を待ってやるのは彼女らしい心遣いと言えた。
「よかったらまた連絡してね?」
「あり得ませんから」
顔も見ずに答え、ホテルから出るとあやみは一人足早に歩き出す。
身体の奥は、まだ疼いていた。
悔しいから口にしなかったが、あやみも貝塚との身体の相性は抜群だと感じていた。
無駄に余裕のある態度にあやみの心が揺れた。
とは言えそれで簡単に笑って済ませられるほど心のゆとりは持ち合わせていなかった。
「馬鹿みたい……結局ヤりたいだけなんでしょ?」
「ヤりたいだけじゃないよ。気持ちよくヤリたいんだよ」
飽きれ顔で睨んでからニットを被る。
「あやみちゃんとの身体の相性はいいと思うんだけどな……」
「身体の相性は知らないけど、心の相性が最低だと思いますよ」
控え目な彼女にしては珍しいくらいに嫌味な言葉が口をついた。
「シャワー浴びないの?」
「浴びません。さっさと帰りたいんで」
頑なな態度のあやみを見て諦めた貝塚は素早く服を着はじめる。
一人で出ていけばいいのに少しゆっくり着替えて相手を待ってやるのは彼女らしい心遣いと言えた。
「よかったらまた連絡してね?」
「あり得ませんから」
顔も見ずに答え、ホテルから出るとあやみは一人足早に歩き出す。
身体の奥は、まだ疼いていた。
悔しいから口にしなかったが、あやみも貝塚との身体の相性は抜群だと感じていた。