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第2章 2

朝起きて鏡を見ると心なしか艶々した自分の肌に、昨夜の情事が記憶に甦る。
--エッチをすることで女性ホルモンが分泌されて女らしさを取り戻す。
馬鹿げた雑誌の根拠も乏しそうな記事にそう書かれていたことを思い出していた。
「そんなわけないし……」なんて読んだときは信じてなかったが、身をもって感じるとまんざら嘘でもない気がした。
しかし愛のないセックスを楽しめるほどあやみは暇な身分ではない。
貝塚と再び逢うことはないと心に誓っていた。
気持ちを切り替えて化粧を済ませ、さっさと出社する。