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第2章 2

歯を立てたりはせず、包み込むように吸ったまま腰がたどたどしく抜き差しされる。
浅かったり、深かったり、時に少しずれてあやみの内部を擦り付ける。

「あんっ……えは、らさんっ……そ、そこっ……」

張り出した部分まで固く、引かれたときはそのまま引きずり出されるかと思うほどだった。
オフィスであることを忘れ、あやみは自らも腰を遣い始める。
粘膜と粘膜が擦れ、捲き込んだ粘液が淫靡な音を立てていた。
もっと強く感じたくてあやみは下腹部に力を籠める。
ぎゅっと締めると負けじと荏原のそれが押し返す。

「ううっ……伊豆倉さ、んっ……」

強靭なくらいに固い下半身の持ち主とは思えないほど、荏原はか細い声を頼りなげに震わせる。