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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第1章 1
その他には
『バツイチ&バツあり理解者集まれ』
『二十代で集まろう!!』
『公務員男性限定』
『スイーツ食べ放題』
など一癖も二癖もあるものが目につく。
それら一つ一つにつっこみをいれながら、結局あやみは『週末カジュアルパーティー』というもっとも無難そうなものを選んだ。
申し込みはネットで行える。
禁断の扉を開く思いで恐る恐る必要事項を記入してエントリーをクリックする。
すぐに返信のメールがやって来た。
『伊豆倉あやみ様。今回はご参加ありがとうございます。会場は----』
ついにあやみ三十五歳の本気の崖っぷち婚カツが始まる----
お見合いパーティー会場はホテルのレストランだった。
緊張しながら席に案内された彼女はプロフィールカードなるものに個人情報を書き込んでいく。
女性番号8番というプレートを胸元に着けながら、気の小さい彼女は早くも参加したことに後悔していた。
プロフィールを書く振りをしながら視線をたまにあげて男性参加者の確認をする。
無理してお洒落したような冴えない男が目立つ。
『まあ、そんなもんだよね……』
残り物の集い、そんな陰鬱な気持ちになりかけていた。
『バツイチ&バツあり理解者集まれ』
『二十代で集まろう!!』
『公務員男性限定』
『スイーツ食べ放題』
など一癖も二癖もあるものが目につく。
それら一つ一つにつっこみをいれながら、結局あやみは『週末カジュアルパーティー』というもっとも無難そうなものを選んだ。
申し込みはネットで行える。
禁断の扉を開く思いで恐る恐る必要事項を記入してエントリーをクリックする。
すぐに返信のメールがやって来た。
『伊豆倉あやみ様。今回はご参加ありがとうございます。会場は----』
ついにあやみ三十五歳の本気の崖っぷち婚カツが始まる----
お見合いパーティー会場はホテルのレストランだった。
緊張しながら席に案内された彼女はプロフィールカードなるものに個人情報を書き込んでいく。
女性番号8番というプレートを胸元に着けながら、気の小さい彼女は早くも参加したことに後悔していた。
プロフィールを書く振りをしながら視線をたまにあげて男性参加者の確認をする。
無理してお洒落したような冴えない男が目立つ。
『まあ、そんなもんだよね……』
残り物の集い、そんな陰鬱な気持ちになりかけていた。