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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第3章 3
抜かれたときは安堵したのに、数秒後には熱を帯び始め、刺激が恋しくなってしまう。
自分の身体が本当に狂ってしまったのでは、とあやみは不安に駈られた。

素早く衣服を脱いだ貝塚は避妊具もピチッと装着してから彼女の隣に密着して寝転がる。
伸ばされた彼の腕に素早く頭を乗せ、顔を隠すように彼の肩に押し付けた。

「欲しい?」

彼女の身体が今どんな状態なのか、まるで知っているかのように囁く。

「訊かないで……知ってるくせに……」

顔を臥せたまま拗ねた声で答える。
あやみの脚を掴むと貝塚は自らの腰をゆっくりと押し込んで来る。
横向きに寝た姿勢のまま、二人は繋がった。
それは後輩の荏原のものより大きい。
硬度は比べるまでもなく荏原の方が上だが、物足りない固さではなかった。
繋がっただけでしばらく動かない。
敏感になりすぎたあやみはそこで呼吸を整えることが出来た。
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