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異常?
第3章 崩れていく私

この
異常者専用棟に来て五年が経った。
五年間の間色んな事があったなぁ…
最初はこんな所から出たくて脱走計画も考えたっけ?
あはははっ。
最初で最後に
勇気君から教えて
貰った事は
「この異常者専用棟はめったに人が出入りしないと言うこと。たまに入ってくるのは裏社会の人間で、気に入った奴を連れて行く事。連れていかれた奴が生きてるか死んでるかどこに住んでるか何て誰も知ることもない」んだったっけ?
あはははっ。
"勇気君"も気に入られた1人だった。
彼が居なくなったのはつい一週間前。
いきなり過ぎて
私と彼は
パニックだった…
男達が入ってくるなりいきなり私に掴みかかってきた…
泣き叫ぶ私を庇ってくれた勇気君。
その時の姿が気に入られたのか、
私の代わりに彼が
連れていかれたと言っても過言ではない
勇気君…ごめんね…
会いたいよ…

