この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第16章 二度目のKISS
千波は、ライブが終わっても里沙が現れずオロオロとしていた。
すると大森が言った。
「……大丈夫です。僕がこのままご挨拶させていただきますから」
静かに微笑み、ステージに立ったまま里沙の代わりに話を始めた。
「あああ!なんてこと!本当なら里沙がアナウンスしている間にDecemberの皆様には楽屋でお休みいただかなくてはならないのにっ!……里沙はどこへ行ったのよう!
……ああ、でも大森さんのお話……聞けるのは……貴重だわ……素敵だわ……ああああ」
ペコは頭を抱えたかと思うと、大森の姿を見てうっとりと目を輝かせたり、また頭を抱えたり忙しい。
大森はゆっくりと、噛み締めるように話す。
「……今日は僕たちDecemberに会いに来ていただいてありがとうございます。そして、この場所でのライブをさせてくれたマウンテンレコードなんば店の皆様、ありがとうございます」
千波は彼の声を聞きながら里沙の姿を探していた。
大森の金色の髪を見ると、どうしてもヒロを思い出してしまう。
胸の奥の、自分にも触れられないであろう場所にいつの間にかヒロが住み着いてしまったようだ。
追い出そうとしても忘れようとしても、消せない。この甘くて苦しい何かは、やはり、恋なのだろうと思う。
すると大森が言った。
「……大丈夫です。僕がこのままご挨拶させていただきますから」
静かに微笑み、ステージに立ったまま里沙の代わりに話を始めた。
「あああ!なんてこと!本当なら里沙がアナウンスしている間にDecemberの皆様には楽屋でお休みいただかなくてはならないのにっ!……里沙はどこへ行ったのよう!
……ああ、でも大森さんのお話……聞けるのは……貴重だわ……素敵だわ……ああああ」
ペコは頭を抱えたかと思うと、大森の姿を見てうっとりと目を輝かせたり、また頭を抱えたり忙しい。
大森はゆっくりと、噛み締めるように話す。
「……今日は僕たちDecemberに会いに来ていただいてありがとうございます。そして、この場所でのライブをさせてくれたマウンテンレコードなんば店の皆様、ありがとうございます」
千波は彼の声を聞きながら里沙の姿を探していた。
大森の金色の髪を見ると、どうしてもヒロを思い出してしまう。
胸の奥の、自分にも触れられないであろう場所にいつの間にかヒロが住み着いてしまったようだ。
追い出そうとしても忘れようとしても、消せない。この甘くて苦しい何かは、やはり、恋なのだろうと思う。