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sunset~君の光になりたい
第1章 プロローグ
身体が重たい……
ううん、重いのは……自分を取り巻く空気……?
身体を押し潰そうとしているみたいに息苦しい……
視界に広がるのは、何もかもを呑み込みそうな黒色でもなく、包まれる安堵を感じる様な深海の蒼(あお)さとも違う。
鈍(にび)色の、霧の中で、私は一人ブランコに乗り揺れていた。
私はブランコに乗っていた。遊んでいる、というより、他にどうしようもなくてそうしている、という風だ。
何故、こんな事をしているのだろう?
楽しくもないのに?