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sunset~君の光になりたい
第5章 second impact

 店内のステージの前に簡易の冊が設置された。狭いスペースから人が溢れそうに犇めきあっている。
 千波と里沙は売り子をし、CDを買ってくれたお客様にサイン会参加券を一枚ずつ渡した。
 お金を受け取り電卓を叩き商品とお釣りと券を渡すーーその作業は想像以上に忙しい。緊張してオタオタする暇もない。
 お客様の顔色を見る時間もない程だったので、人慣れしていない千波はかえって助かった。
 あれよあれよという間に売り切れた。ライブ開始まであと15分。

「里沙~!千波ちゃん!アナウンスをお願い!私はちレジを見てくるから!」

 里沙の母のペコ(ペコというのはニックネームだ。何故にペコさんなのかは未だに謎なのだが……)
 が、大きな声で言い千波にスピーカーを渡し、せかせかと走っていく。
 直ぐ様、里沙がスピーカーを奪い取った。

「私がやっとくから、メンバーをステージに誘導してきて!ついでに挨拶してきなよ!」
「ええっ!?そんな……無理だよ」

 千波はどぎまぎする。



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