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sunset~君の光になりたい
第5章 second impact

 ドアノブに手をかけた時、中から大きな笑い声が聞こえてきた。ビクッとして反射的に手を引っ込めてしまう。
 目を瞑り、もう一度深呼吸してから、ノブを回した。少しずつドアを開けると、隙間から中の様子が見える。

「なんや!あの前説!最初はまあまあやけど、後はOVEREARTHの話しばっかしやん!」

 聞き覚えのある声。
 この間会った、中田ヒロが大きな声で話している。

(本当に、綺麗な人……)

 金色の髪色が、彼の堀の深い顔立ちに良く似合っている。
 外見とその毒舌のギャップがありすぎるーー千波は密かにほくそ笑んだ。

「元気な店員さんやな。昨日ヒロがぶつかった子か?」

 前髪の重たい、細身の男性……多分ベースの武彦だろう。

「いや絶対に違う。あんなキャラやない」

 ヒロは金色の髪の間から覗く大きな目を少し細めて言った。

「随分と自信があるんやなあヒロ?じゃあ、どんな子やったんや?」

 メンバーの中で一番長身のくるくるパーマの男性が、楽しそうな表情で言う。
 この人が、ギターボーカルの銀川。
 もう一人のどっしりした風貌の男性はニコニコしながらメンバーの会話を聞いていた。
 ドラムのオオイシ。

「どんな子やった?やっぱり可愛いんか?」

 銀川が目を輝かせてヒロにじりじり詰めよる。

「何系?大人し系?守ってやりたい系か?」

 武彦も銀川の後ろからヒロを覗き込む。
 千波はドアを開けかけたまま固まってしまった。

(どうしよう、入って行きにくい……)

「お前らなあ……またその話しかよ」

 ヒロはチッと舌打ちして、銀川と武彦を掻き分けるようにして避けると

「無駄話ししてる場合やないで!もう時間や!」

 そう言い放ちながら、ドアを開けた。
 ドアノブを持ったままの千波は、ヒロが力強くドアを引いたので、開くと同時に彼女の身体もそちら側へ引き込まれてしまった。


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