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sunset~君の光になりたい
第6章 君に贈るphrase
ペコは、千波がヒロに馬乗りになっているのを見て顎が外れそうなくらい大きく口を開け驚いた。ヒロやメンバーに、百回以上は頭を下げて謝ったのではないだろうか。
「もうええですから」
と言ってもペコが謝り続けていたら、アナウンスの達人の店員がバタバタと楽屋に入ってきて怒鳴った。
「何やってんですか――!おか――さん! もう時間が押してます――!すみません!本当にすみません!
うちの子と、母が何かやらかしたみたいなのはわかるんですが、もう時間なんで!
thunderの皆さんはステージへ行って下さい――!」
物凄い勢いでそう言うと、メンバーをステージに引っ張って行った。
……そんなドタバタから今日のライブは始まったのだ。