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sunset~君の光になりたい
第6章 君に贈るphrase
 ヒロはクスクスと思い出し笑いする。

「ヒロ君は、今日みなさんに会えたのがホンマに嬉しいらしいですな!ほら、この笑顔!見てやって下さい!」

 銀川が突っ込んできて、ヒロは笑いながら答える。

「はい、めちゃくちゃ嬉しいですね」

 会場から笑いと声援が起こり、ヒロが応える様に右手をあげた。

「き――っ!イケメンはいいね!皆にキャーキャー言われてさっ!」

 いじけた仕草で拗ねる銀川に、何処からか

「銀さ――ん!カッコイイ――!」
 
 と声が飛ぶ。銀川は、途端に笑顔になり両の掌を合わせて拝んだ。

「わ――ありがとう!お客さん優しいな!俺、頑張って歌っちゃうからね?更なる声援をよろしく!誉められて伸びるタイプなんで!」

 また笑いが起こる。

「おい、銀。ベラベラ喋らんと、早よ歌わんと。時間があるんやで」

 武彦がボソリと口を挟むと、銀川は舌を出して頭を掻いてマイクを持ち言った。

「は――い、では最後の曲いきますよ!この曲を演る為に俺ら、来たようなもんなんで!絶賛発売中の新曲"sunset"!聴いて下さい!」

 銀川が目配せをし、オーちゃんが頷きリズムを取る。会場の人達が四つ打ちのリズムに揺れる。
 ヒロが演奏しながら会場を見渡すと、アナウンスの名人のちゃきちゃきした店員――里沙の事だが――演奏中もthunderのチラシを配っているのを見てニヤリと笑った。

(――ええ仕事するやんか)
 
 そしてまた視線が彼女の所で止まる。


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