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sunset~君の光になりたい
第9章 恋する夜空
「ほんまに気分悪くなってるのかもしれんで?」
武彦が腕時計を見る。
「それか、その辺の酔っ払いに絡まれてるかもしれんぞ!
千波ちゃんが危ない!大変や!早く助けに――!……ぐーぐー」
オーちゃんは、いきなりテーブルに顔を突っ伏して寝てしまった。
「じゃあ俺が千波ちゃんをお迎えに行こうかな?」
銀川が楽しそうな笑顔を浮かべ席を立とうとする。
「いや、俺が行ってくる」
ヒロはすかさず遮った。
店の外へ出てみるが、千波の姿が見えない。
胸が急にざわつき始める。
(どこかで転んだりしてないだろうな。
フラフラして俺にぶつかって来た時みたいに、もし何処かの誰かに……)
他の男に華奢な身体を預けている姿が頭の中に浮かび上がった。
考えただけでカッと血が上ってしまう。
「千波――!千波!何処や!」
ヒロは思わず声を張り上げた。
「千波!」
店の通りから一本裏へ入り、キョロキョロしながら彼女の姿を捜す。
「ち……」
再び叫びかけた時、後ろから上着を引っ張られた。振り向くと、そこにはニコニコ笑った千波がいる。
「千波っ……おまっ」
ヒロは安堵と驚きに絶句した。
「ゴメンなさい!外に出て星を見ながら歩いてたの。
そしたら迷っちゃって……適当に歩いてたの」
千波は手に何故か風船を持っていた。
しかも三つも。
「あ、これね?なんか、呼び込みしてる人がくれたの。ヒロさんは何色がいい?」
千波は黄色と青とピンクの風船の糸をたぐりよせ、ヒロに何色の風船を渡すか真剣に 考えているようだ。
武彦が腕時計を見る。
「それか、その辺の酔っ払いに絡まれてるかもしれんぞ!
千波ちゃんが危ない!大変や!早く助けに――!……ぐーぐー」
オーちゃんは、いきなりテーブルに顔を突っ伏して寝てしまった。
「じゃあ俺が千波ちゃんをお迎えに行こうかな?」
銀川が楽しそうな笑顔を浮かべ席を立とうとする。
「いや、俺が行ってくる」
ヒロはすかさず遮った。
店の外へ出てみるが、千波の姿が見えない。
胸が急にざわつき始める。
(どこかで転んだりしてないだろうな。
フラフラして俺にぶつかって来た時みたいに、もし何処かの誰かに……)
他の男に華奢な身体を預けている姿が頭の中に浮かび上がった。
考えただけでカッと血が上ってしまう。
「千波――!千波!何処や!」
ヒロは思わず声を張り上げた。
「千波!」
店の通りから一本裏へ入り、キョロキョロしながら彼女の姿を捜す。
「ち……」
再び叫びかけた時、後ろから上着を引っ張られた。振り向くと、そこにはニコニコ笑った千波がいる。
「千波っ……おまっ」
ヒロは安堵と驚きに絶句した。
「ゴメンなさい!外に出て星を見ながら歩いてたの。
そしたら迷っちゃって……適当に歩いてたの」
千波は手に何故か風船を持っていた。
しかも三つも。
「あ、これね?なんか、呼び込みしてる人がくれたの。ヒロさんは何色がいい?」
千波は黄色と青とピンクの風船の糸をたぐりよせ、ヒロに何色の風船を渡すか真剣に 考えているようだ。